Eメールの常識
(ネチケット)



「ネチケット」というのは「ネットワーク・エチケット」の略語です。規則と言うほどのものではありませんが、特にEメール初心者の方は、知っていてお得になると思います。何年もEメールを続けておられる方もこれが常識と驚かれる項目の1つや2つは存在します。

この種の話題は沢山の本や新聞の文化コラムなどに書かれており、中には、ネチケット違反をした人を人でなしの様に言う人もおられます。でもEメールは今や現代社会で、欠かせないコミニュケーション・ツールなので、すべてを優しく受け入れてやる度量が本当の「ネチケット」だと思います。
私を含めて、殆どの方は以下に並べるネチケット項目のいくつかには違反していると思います。でも、知っていてつい忘れてしまったのと、全く知らないで、相手に迷惑をかけているのも気づかないのとでは大違いですから、一度は目を通しておきましょう。

このコーナーが、あなたのお役に立てればいいかと思います。

1.少なくもこれだけは守りたい(初級編)

本文の最初に名乗りましょう。
特に初心者のメールに多いのですが、自分の名前も、また相手の名前も書かないで、すぐ本文に突入する方がいます。誰から来たかは、Eメールアドレスだけが頼りですが、これもニックネームだったりします。無論「拝啓、晩秋の候・・・」など形式張ったメールは不用ですが、少なくとも出だしに「○○さんお早うございます。△△です。」位はつけたいものです。また普通では、相手によっていくつかの「署名」を使い分けます。自分の「署名」を作っていない方はメールソフトで、一番多い Microsoft Outlook での「署名」の作り方を乗せました。プライバシーが心配の相手に送信する場合は、署名に電話番号、携帯番号、住所などプライベート情報を入れるのは避けましょう。

書いたら必ず読み返しましょう。
Eメールはわざわざ、寒空をポストまで出しに行かないでも、「発信」(送受信)ボタンをぽんとクリックするだけで、数秒で相手の郵便箱に入ります。これが曲者で、漢字変換で、間違った変換のまま発信してしまう失敗が後を絶ちません。手で書く手紙と違い間違いは遙かに多いものです。「必ず読み返す」習慣。解っているけどよく忘れる失敗です。

通常のメールは「テキスト形式」で発信しましょう。
今まで殆どお目にかからなかった悪性のウィルスメールがこの1年ほどは1日数通もお目にかかるほど日常化しています。そのウィルスメールの殆どは、あの Microsoft Outlook が初期設定で、出荷時に設定している「HTML形式」と同じ形式の中にウィルス菌を仕込んでいるので、心ある人はこの形式で書かれたEメールを受信する際、開かずに「削除」フォルダに自動的に振り分ける設定をしています。確かにこの形式のメールは背景を変えたり、文字の色も変えられて自由な表現が出来る優れものですが、送信されるご本人は気づかなくても、大変な嫌われ者です。殆どの大きなML(メーリング・リスト)では使用を禁止しています。ご自分で、発信しているメールの形式が解らない方、HTML形式を使っておられる方は。ここからテキスト形式への変換をクリックしてください。

半角仮名文字、特殊文字の使用はやめましょう
半角仮名文字、(アイウエオ)特殊文字(@AB括пjなどの文字はメールソフトによっては文字化けするので、文章に使ってはいけません。半角英数は当然使えますので、ご安心下さい。このホームページでも、これらの文字が化けて読めない方もおられるはずです。

2.常識として知っておきたい(中級編)

「返信モード」では「参照文」を必要最小限に。
「返信モード」でメールを作成する場合は、出来るだけ返信に関係ある文章だけを参照し全文参照は避けましょう。よく何重にも過去の手紙を沢山参照したメールを見ますが、これは相手にとって読みにくいだけでなく、ネット上にゴミをばらまく行為で、ネット混雑の原因にもなり、避けるべきです。特に相手の署名まで入れて「参照」するのはネチケット違反とされます。

英文ばかりの「件名」は避けましょう。
殆どのウィルスメールは、「件名」が英文で書かれたもの、件名がないものなので、英語で書かれた場合、日本では、ウィルスメールと間違われて開かれずに削除されることが多い様です。特に必要でない場合は、内容が解りやすい日本語で書くといいでしょう。無論外人向けには止むを得ませんが。

PCの時計は正確に
たまに日付や、時刻の狂ったPCから発信されたEメールを受け取ることがあります。殆どのメールソフトでは、Eメールを、「受信日時」順に並べ替えるため、時刻が狂っていると新しいメールが後の方に並べられて読まれないケースがあります。PC上の時計は、かなり狂うケースもあるようで、定期的に時刻を正確に正してくれるソフトがあるので、その種ソフトを利用されるといいでしょう。

返信は読んだらすぐに書きましょう。
Eメールは相手に数秒で着く替わりに、先方は、読んでくれたか、返事はまだかと期待するものです。一方もらった側は、普通の手紙の感覚で、よく調べて、失礼のないようにとついつい返事が遅れがち。遅くとも2日以内に返信を出すのがネチケットでしょう。私の場合はEメールで返事が必要なメールは、その場で、「返信」をクリックして書き出すようにしています。返事に2日以上かかるものは、返事できる予想日をお知らせするのがネチケットでしょう。